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ニュースリリース

<お知らせ>


世界最高速の2ビーム方式
高密度光ディスク評価機を開発
放送用ハイビジョン光ディスクを視野に、高速記録/再生

株式会社ケンウッド(社長:河原晴郎、本社:東京都八王子市)は、このほどNHK放送技術研究所(所長:三宅誠)の指導を得て2ビーム方式の青紫色光ヘッドを開発し、併せて高密度光ディスク評価機を開発しましたので、お知らせいたします。


開発について

当社では、NHK放送技術研究所の指導を得て、高密度光ディスクの記録/再生に対応した、青紫色レーザー2ビームを用いた光ヘッドの開発に取り組んでまいりました。このたび、2ビーム方式青紫色光ヘッドと、この光ヘッドを搭載した高速記録/再生が可能な光ディスク評価機の開発に成功しました。
この高速記録/再生技術を用いることにより、記録した映像の編集作業をより迅速に行うことができたり、特殊再生など余裕をもって実現することができます。
当社ではマルチビーム方式の光ヘッドについて、ROMドライブ用(読み出し)に7ビーム方式を製品化した実績があります。


青紫色2ビーム光ヘッド

青紫色半導体レーザー2個を光源として、1個の対物レンズにより2つのレーザービームを集光させ、相変化光ディスク上の2つのトラック(ランド/グルーブなど)に、2チャンネル分のデータを同時に記録/再生できる光学構成となっています。
記録時は2つの記録データに従って、それぞれのレーザービームを高速に光変調し、光ディスク上の2つのトラックに書き込むことが可能です。
再生時は2つのレーザービームが記録時と同じように光ディスク上の各トラックに集光され、光ディスクから反射した光は光ヘッド内部の光学系により、それぞれ分離されて別々に信号を検出することが可能です。
また、記録と再生を同時に行うこともできます。今後、この技術をもとに、さらに多ビーム化した光ヘッドの開発も可能です。


高密度光ディスク評価機

今回、開発した青紫色2ビーム光ヘッドを搭載し、高速で記録/再生が可能な高密度光ディスク評価機を開発いたしました。この評価機では、光ディスクの高速回転サーボと広帯域RF信号再生、記録時のレーザービームの高速パルス変調を実現し、データ転送速度200Mbpsの高速な再生実験に成功しました(記録時のデータ転送速度は130Mbps)。これにより放送用品質のハイビジョン映像がリアルタイムで記録/再生できる見通しが得られました。
また、本評価機は、光ヘッドからの2ビームのRF信号、サーボ信号等を解析することにより、光ディスクの評価を可能とします。


構成(参考)


青紫色2ビーム光ヘッド
光ヘッド仕様
光源 青紫色半導体レーザ
ビーム数 2
レーザ波長λ 405nm
対物レンズNA 0.65
最大記録パワー 12mW
再生パワー 0.2〜1.5mW

適用ディスク
記録媒体 相変化光ディスク
光ディスクのカバー層厚 0.6mm

再生時の光路説明
半導体レーザAchのレーザビームは、光ディスク上で反射しフォトディテクタAchで受光される。同様に半導体レーザBchのレーザビームはフォトディテクタBchで受光される。
青紫色2ビーム光ヘッド



高密度光ディスク評価機
評価機仕様
データ転送速度
2ch同時の再生時
(2ch同時の記録時は
130Mbps)
200Mbps


光ディスク回転数範囲
CAV
CLV


最大8800rpm
最大22m/s


光ヘッド移動範囲

半径22〜60mm


信号出力
フォーカスエラー信号
トラッキングエラー信号
RF信号(差動出力)


2Vp−p以上
2Vp−p以上
1Vp−p以上
高密度光ディスク評価機



本件に関するお問い合わせ先
  株式会社ケンウッド IR広報室 Image TEL 0426-46-6724
  折原 Image FAX 0426-46-6729

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Updated 2002/07/19 (C) 2001 KENWOOD Corporation