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ニュースリリース

<お知らせ>


債務の株式化と第三者割当増資による
資本増強によって債務超過解消へ

株式会社ケンウッド(取締役社長 河原 春郎)は、「抜本再建計画」アクションプランに基づいて自主再建に取組んでまいりましたが、このたび当社をご支援いただいている株式会社あさひ銀行殿をはじめ取引いただいている各金融機関の方々に下記のような金融支援をお願いすることとなりましたので、その金融支援要請と、その中の債務の株式化に伴う優先株の発行方針について本日の取締役会で決議いたしましたのでお知らせいたします。

これと同時に当社をご支援いただいている筆頭株主のスパークス・アセット・マネジメント投信株式会社殿をはじめとする投資家の方々に第三者割当増資をお引き受けいただけることとなり、本日の取締役会で、普通株式の発行について決議いたしましたのであわせてお知らせいたします。

この結果、250億円の債務の株式化によって、先73期末の170億円の債務超過を解消し、20億円の資本増強によって、新たな発展のための投資が進められるようになり、来年度75期末を想定していた自主再建による債務超過解消を大幅に繰り上げて、年内に財務体質の改革、健全化ができる見通しとなりましたことに心から感謝申し上げます。

I.資本増強について(経緯)

当社は、平成14年7月11日に「抜本再建計画」のアクションプランを発表、さらに平成14年9月17日には、546名の希望退職の応募とその他退職を含め、予定の550名を上回る567名の退職を発表、再建へ向けた最大の課題の人員削減を9月末で完了します。

今般、当社の再建への取り組みに深いご理解とご支援をいただいている株式会社あさひ銀行殿に、総額250億円の債務株式化と200億円のコミットメントラインの開設による新しい資金の投入をいただくとともに、当社と取引いただいている各金融機関の方々に3年間の返済協定に基づく支援をお願いいたしました。

本年3月末の170億円の債務超過は、本アクションプランで来年度2004年3月期(75期)にて自主再建によって解消する計画でありましたが、この債務の株式化によって本年末に解消できることとなり、今後会社の発展にすべてのエネルギーを注ぐことができるようになります。

また、本金融支援とあわせて、当社の再建とその将来性にご理解とご支援をいただいている当社の筆頭株主のスパークス・アセット・マネジメント投信株式会社殿、および新たにメリルリンチ・インベストメント・マネージャーズ株式会社殿より、第三者割当増資による普通株式引受けに関する応諾をいただき、当社の新たな発展に向けた強力な財務基盤が実現することとなりました。

本資金は、新たな開発や、設備投資、他社とのアライアンス等幅広い発展の基盤作りに活用させていただく予定です。

特にあさひ銀行殿の製造業の再生、価値向上への熱意と使命感、また当社筆頭株主のスパークス・アセット・マネジメント投信殿の企業育成へのプロフェッショナルなご支援に大変感銘を受けており、当社の再生と新たな発展に全力を尽くしてまいります。

なお、平成14年12月上旬に開催予定の臨時株主総会において、今般の債務株式化のための優先株式発行に関する定款変更について付議する予定でございます。

II.資本増強と新しい資金投入の骨子

  1. 総額250億円の債務株式化(デット・エクイティ・スワップ)による増資

    (1) 債務株式化の目的
    当社の債務を当社の株式とする債務株式化(デット・エクイティ・スワップ)による増資により、有利子負債の圧縮と同時に自己資本の増強を行い、資本の一層の強化を図ります。

    (2)

    債務株式化の要領
    株式会社あさひ銀行殿に対する250億円の借入金債務を当社の株式とすることにより、250億円の自己資本を増強し、あわせて250億円の有利子負債を圧縮します。このために発行する株式は、全て優先株式とし、発行条件内容は別紙の通りを予定しています。
    これにより当社の自己資本は、資本金と資本準備金がそれぞれ125億円ずつ合計250億円増加します。

    (3)

    債務株式化の日程(予定)
    平成14年12月上旬に開催予定の当社臨時株主総会に、優先株式発行のための定款変更議案を付議する予定ですが、詳細は決定次第お知らせいたします。
    なお、本臨時株主総会において議決権を行使することができる株主様に関しましては、「IV.臨時総会招集のための基準日設定について」をご参照ください。

  2. 総額20億円の第三者割当増資による普通株式発行

    (1) 第三者割当増資の目的
    当社筆頭株主のスパークス・アセット・マネジメント投信株式会社殿および新たにメリルリンチ・インベストメント・マネージャーズ株式会社殿にご出資いただき、自己資本の増強により、当社の新たな発展への資金需要に備えるものであります。
    (2) 第三者割当増資の要領および日程
    当該第三者割当増資の詳細につきましては、本日発表の「第三者割当増資による新株式発行に関するお知らせ」をご参照ください。

III.今後の見通し

今般総額270億円の自己資本増強が実現し、当社の連結・単体における一時的な債務超過(連結170億円、単体120億円)は解消することになります。

この強力なご支援の後押しを受けて、全社一丸となって再建計画推進の加速、完遂へ向け邁進し、新たな投資によって業績回復の加速と新たな発展を果たす所存です。

VI.臨時株主総会招集のための基準日設定について

今般の優先株式発行に伴う定款変更のための臨時株主総会を平成14年12月上旬に予定しております。

本日開催の当社取締役会にて、臨時株主総会招集のための基準日設定につき、平成14年10月21日(月)を基準日と定め、その日の最終の株主名簿及び実質株主名簿に記載された株主をもって、その権利を行使できる株主とすることを決議しましたのでお知らせいたします。


<ご参考>発行を予定する優先株式の概要


A種優先株式 B種優先株式
発光決議 平成14年10月に開催予定の取締役会にて発行決議を予定
発行株数 31,250千株 31,250千株
発行価額 400円/株 400円/株
発行総額
(うち資本組入額)
125億円
(62.5億円)
125億円
(62.5億円)
議決権 無し 無し
但し平成19年3月以降優先配当の全額につき支払が完了しない場合復活

優先配当
(優先配当上限)
発行価額×(6ヶ月TIBOR+0.5%)
当初5年:7.5円
5年目以降:12円
発行価額×(6ヶ月TIBOR+0.7%)
当初5年:7.5円
5年目以降:28円
累積条項 当初5年:累積/5年目以降:非累積
参加条項 非参加

転換請求期間 平成17年12月1日
〜平成30年11月30日
平成19年12月1日
〜平成34年11月30日
当初転換価額 平成14年12月開催予定の取締役会にて決定
転換価額価額
修正(修正範囲)
転換請求期間開始1年後より、毎年12月1日(以下「修正日」という。)に、修正日に先立つ45取引日目に始まる30取引日の普通株式終値の平均値に修正される。
(但し、当初転換価額を上限とし、当初転換価額の70%または60円のいずれか高い方を下限とする)
一斉転換 転換請求期間経過後に普通株式に一斉転換される
残余財産分配 残余財産の分配時は、普通株式に先立ち1株につき400円および累積未払配当金相当額を優先して支払う(非参加型)
買受 発行体は優先株保有者との合意により買い受けることができる
払込期日 平成14年12月下旬を予定
割当先 株式会社あさひ銀行に全株割当



本件に関するお問い合わせ先
  株式会社ケンウッド コーポレートコミュニケーション部 Image TEL 0426-46-6724
  IR室 和久 Image FAX 0426-46-6729
E-mail: pr.qa@pr.kenwood.co.jp

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Updated 2002/09/27 (C) 2001 KENWOOD Corporation