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発行日:2004年11月9日 |
カーナビゲーションをはじめとする先進の車載機器において
より肉声に近い自然で明瞭な音声ガイダンスが可能に!
日本初のハイブリッド型音声合成ソフトウェア「HBTTS*」を開発!
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★概要 株式会社ケンウッド(社長:河原 春郎、本社:東京都八王子市)は、このほどカーナビゲーションシステム等、車載機器分野で利用可能な日本初のハイブリッド型音声合成ソフトウェアを開発しましたので、お知らせいたします。 |
★開発の経緯 従来、カーナビゲーションの経路誘導に用いられる音声ガイダンスは、予め収録した音片を編集して道順を読上げるものが一般的でした。しかしながら、携帯電話やインターネット、通信機器モジュールの技術革新にともない、車載機器は今やナビゲーション機能にとどまらず、高度化されたテレマティクス端末として利用されるようになってきました。例えば、レストランなどの施設検索をネットワーク経由で行い、その経路を音声でガイドしたり、運転中に電子メールメッセージやニュースを音声で聞き出したりと、その利用範囲は大変幅広いものとなって来ています。 そのため、より肉声に近い「自然で明瞭」な音声ガイダンス機能を実現するヒューマンマシンインターフェイスが求められていましたが、従来は、ナビゲーションの誘導には音片編集方式、電子メールやニュースの読上げには波形データベース(以下波形DB)からの情報を元にして信号処理により音声を作り出すTTS方式と、別々の方式を使うのが一般的でした。 このたびケンウッドは、音片編集方式とTTS方式を、同じナレータの音声で読上げることができ、かつ音片データベース(以下音片DB)に収録されていない新しいフレーズは、TTSの波形DBから音源を補完して、滑らかな音声ガイダンスを生成可能なハイブリッド型の音声合成ソフトウェア「HBTTS」を日本で初めて開発しました。 なお、本技術は近日発売予定のカーナビゲーションへの搭載を検討中です。 |
★ハイブリッド型音声合成ソフトウェア「HBTTS」の技術概要と特徴 ハイブリッド型音声合成ソフトウェア「HBTTS」では、
このように、ハイブリッド型音声合成ソフトウェア「HBTTS」では、ナビゲーションシステムやテレマティクスにおける様々なコンテンツを均一の音声ガイダンスとして読上げることを可能とし、予め収録した音声を最大限活用することで、より肉声に近い自然な音声ガイダンスを生成することが出来るようになりました。
ハイブリッド型音声合成ソフトウェア「HBTTS」の開発にあたっては、株式会社アニモ様の技術協力を得ており、TTS技術としては「FineSpeech」を使用しています。 |
★ハイブリッド型音声合成ソフトウェア「HBTTS」の応用例
株式会社アニモ 音声合成、音声認証、音声信号処理技術等、音・音声に関するソフトウェア・サービスの開発・販売を行なっています。2001年3月に高品質音声合成ソフトウェア「FineSpeech」を製品化し、企業や自治体の音声応答システム、ロボットや電子メールの読上などのPCアプリケーション分野で豊富な利用実績があります。 |
本件に関するお問い合わせ先 | |||||
株式会社ケンウッド 広報室 | TEL | : | 0426-46-6724 | ||
広報室 新免(しんめん)・久保田 | FAX | : | 0426-46-1440 E-mail: pr.qa@pr.kenwood.co.jp |