2008年1月30日
ホームエレクトロニクス
新製品案内
様々な録音シーンで高音質録音を実現する3マイク3モード録音機能を搭載した
デジタルオーディオレコーダー“Media Keg”「MGR-A7」を新発売

当社独自の高音質技術クリアデジタルアンプやSupremeの搭載で再生も高音質
 株式会社ケンウッド(社長:塩畑 一男、本社:東京都八王子市)は、様々な録音シーンに対応し、高音質録音/再生を実現するデジタルオーディオレコーダー“Media Keg”「MGR-A7-B」「MGR-A7-R」を2月上旬より発売します。
 
品名 型番 希望小売価格
(本体価格)
発売時期
デジタルオーディオレコーダー MGR-A7-B/-R
(B:ブラック/R:レッド)
オープン 2月上旬
MGR-A7-B
MGR-A7-B
MGR-A7-R
MGR-A7-R
企画背景と製品の概要
 デジタルオーディオレコーダー市場は、会議の録音といったビジネスシーンでのニーズに加え、音楽演奏の録音や、自然音の録音、語学学習の録音など、様々なニーズが増えています。また、再生性能については、高音質を求めるユーザーが増え、デジタルオーディオプレーヤーとしても高いクオリティが求められています。

  今回発売するデジタルオーディオレコーダー“Media Keg”「MGR-A7-B/R」は、高性能3マイクの搭載による3モード録音機能や最適な録音レベルを自動設定する機能に加え、当社独自の高音質再生技術を採用するなど、録音/再生両方の高音質を実現しました。

  録音面では、①音源に対してピンポイントに録音する場合は、単一指向性を持つセンターマイクを使用する「モノラル録音」、②音楽演奏のように、左右に幅広く広がりのある音源を録音する場合は、左右2つの無指向性マイクを使用する「ステレオ2マイク録音」、③音楽演奏などの録音で、特に中央の音源の集音性を高める場合は、センターマイクと左右のマイクを使用する「ステレオ3マイク録音」の3マイク3モード録音を採用することで、様々な録音シーンで高音質録音を実現します。
  録音フォーマットは、CDの音質と同等のリニアPCM録音に対応。2GBの内蔵メモリーに加えSDHC規格対応のSDカードスロットを搭載することで、大容量化を可能としました。
  さらに、マイクの入力レベルを自動調整する「オート・ゲイン・コントロール」機能や、録音するレベルを自動調整する「オート・レベル・セッティング」機能、マニュアルで録音レベルが設定できる「マニュアル・レベル・セッティング」機能により、歪みの少ない最適なレベルの録音を可能とします。

  再生面では、電源部のノイズ影響を回避し、歪みの少ないクリアな音楽再生を実現する「クリアデジタルアンプ」や、MP3形式などの音楽ファイルで圧縮の際に失われる高音域を補間する技術「Supreme」など、当社独自の高音質技術を採用しました。

  操作面では、6行表示が可能な大型液晶ディスプレイを搭載することで視認性を向上させました。また、録音した年月日や時刻が自動でファイル名として記録できる「タイムスタンプ」機能や、再生の速度を5段階に変えられる「再生速度コントロール」機能などを搭載することで、使いやすさを追求しました。

  ケンウッドは、ホームエレクトロニクス、カーエレクトロニクス、コミュニケーションズ(無線機器)の3事業を手がける唯一の音響専業メーカーとして、ホームオーディオとワイヤレススピーカー、カーエレクトロニクスをデジタルメディアで結ぶ新しいシームレスなエンターテイメント環境を実現することで、デジタル/ネットワーク時代にふさわしい「音のエンターテイメント」の新境地を開拓していきます。
「MGR-A7-B/R」の主な特長
・録音機能
1. 高純度な録音クオリティを実現する高性能3マイクを搭載
~ノイズ混入を防ぐ「フローティングマイク構造」~
 

周波数特性と感度に優れた、エレクトレット・コンデンサー型の高性能3マイクを搭載。また、コンパクトサイズながらハイレベルな録音品質を実現するため、音質技術に基づいたマイク配置や設置構造を施しました。
マイク部に不要振動を低減するインシュレーターを設置し、マイク・ハウジングを本体基盤から分離する「フローティングマイク構造」を採用。キー操作時のノイズ侵入を防ぎ、限りなく自然で高精度なレコーディングクオリティを実現します。

2. イメージ通りの録音を実現する3モードのマイク録音
  無指向性のLch/Rchマイクに加え、単一指向性のセンターマイクを活用した、3モードのマイク録音を採用。録りたい音をピンポイントで録音可能な「モノラル録音」、左右に広がりがあり、音楽録音に最適な「ステレオ2マイク録音」、自然なステレオ音場の中で、特にセンターエリアの集音性を高めた「ステレオ3マイク録音」から選択できます。
3. 高音質リニアPCM録音に対応
  録音フォーマットは「WMA」形式に加え、オーディオCDクオリティのリニアPCM録音に対応。44.1kHz/48 kHz、16bitの高音質録音で、細かいニュアンスも鮮明に録音できます。
4. 2GBの内蔵メモリー&SDHC規格対応のSDカードスロットを搭載
  2GBの内蔵メモリーに加え、SDHC規格対応のSDカードスロットを搭載し大容量化を可能としています。またテープやディスクのような回転駆動メカを使用していないので、メカノイズのない高音質録音を実現します。また、録音先は内蔵メモリー、市販SDカードのどちらでも可能で、録音したデータの移動にも対応しています。
5. 最適な入力レベル調整が可能
  ハイクオリティな録音サウンドを実現するため、高精度で多彩な入力レベル調整機能を搭載しました。マイク録音時に信号入力レベルを自動で調整する「オート・ゲイン・コントロール」に加え、レベル測定の結果から音源に最適な録音レベルを設定できる「オート・レベル・セッティング」を採用。さらに、自分好みの録音レベルが設定できる「マニュアル・レベル・セッティング」にも対応しています。
6. 多彩で便利な録音機能を搭載
 
タイムスタンプ
  録音した年月日や時刻が自動でファイル名として記録できる「タイムスタンプ」機能を搭載。膨大な録音データの管理に便利な機能です。
シンクロ録音
  音声入力を検出して自動的に録音を開始し、ファイルの分割を行うことができます。無音状態が約2秒間続くと録音が一時停止する「オートシンクロ録音」機能にも対応しCDなどのメディアからの録音に最適です。
ディレイ録音
  録音ボタンを押した後、実際の録音を開始するまでの時間設定(5/10/30/60秒)が可能な「ディレイ録音」機能を搭載。録音キーを押したときに発生する「タッチ音」の混入を防ぎます。また、録音開始前に、録音準備がある際にも便利な機能です。
・再生機能
1. Lch/Rch左右独立設計の高精度クリアデジタルアンプを搭載
  アンプ部には、音声信号の伝送ロスや外来のノイズの影響を抑え、高精度な信号変換と増幅を可能とするデジタルアンプを搭載しました。A/D、D/Aコンバーターには歪特性に優れたWolfson社製「WM8985」を採用し、Lch/Rchに左右独立で配置。互いの干渉を抑制し、再生/録音ともに原音に忠実な信号変換を可能としています。また、デジタルアンプ部の電源にはケンウッド独自のクリアデジタル電源を採用することで、電源供給能力の向上と安定を図り、低歪率化を実現しています。
2. 圧縮音楽をCDに迫る音質で再現するケンウッドオリジナル技術「Supreme」搭載
  「Supreme(サプリーム)」は、MP3形式などの音楽データで、圧縮の際に失われた高音域を補間し、CDに迫る音質を再現するケンウッドオリジナルの帯域補間技術です。たとえば、MP3の音楽データでは、14~16kHz以上の高音域が欠落し、音質劣化の原因となっています。「Supreme」は、欠落した高音域のスペクトラムを独自のアルゴリズムにより推定、補間し、さらに「聴覚パラメーター」という人間の聴覚特性を考慮に入れたデータ補間を行うことにより、中高音のバランスが良く、原音に限りなく近い音質を実現しています。
3. 6行表示が可能な大型液晶ディスプレイ
  本体表示部には、視認性が高く、簡単操作をアシストする大型液晶ディスプレイを採用。ライブラリ画面や、再生/録音画面での情報一覧性を向上させました。また、バックライトを搭載しているので、屋外での直射日光の下や、暗い場所でも高い視認性を実現。さまざまなシーンで快適な操作が可能です。
4. 語学学習や音楽練習に便利な再生機能
 
再生速度コントロール
  再生速度を通常再生も含めて5段階に可変できます。会議やスピーチなどを速く再生したり、語学学習のためゆっくり再生したいときに便利です。
サンプリング周波数44.1kHz/48kHzの音楽ファイルにのみ有効です。
A-Bリピート
  一つの楽曲内で、繰り返し聴きたい部分をピンポイントで繰り返し再生。楽器の演奏練習などで一部を繰り返しときに便利です。
早送り/早戻し速度設定
  長時間録音したファイルをすばやく早送りしたり、早戻ししたいときに便利な機能です。
お気に入り設定
  パソコンを使わず、本機でお気に入りの曲のプレイリストを作成できます。パソコンから転送した曲と、本機で録音した曲を続けて再生するリスト作成も可能です。
5. MP3/WMA/WAVの再生に対応
  音楽ファイルは、MP3/WMA/WAVの再生に対応しています。また、Windows Media Technologiesのデジタル著作権管理機能(DRM9)にも対応していますので、各種音楽配信サービスで購入した楽曲も再生することができます。
6. 長時間の再生/録音を実現するバッテリー
  持ち運びに便利な小型軽量設計のボディに、長時間再生/録音を実現するリチウムイオンバッテリーを搭載。連続再生約19時間、録音持続約12.5時間という、長時間電池駆動を実現しました。また、USBバスパワーでパソコンからの充電にも対応しています。

WAV(44.1kHz)の場合
「MGR-A7-S/R」の主な定格
記録媒体(内蔵フラッシュメモリー)※1/
最大収録曲数(約)
2GB/450曲※2
オーディオ ヘッドホン出力/
ライン出力レベル
6.0mW+6.0mW(16Ω)/700mV+700mV(10kΩ)
再生モード ノーマル、ランダム、イントロ再生
リピートモード 1曲、全曲、A-Bリピート
サウンドモード BASS/POPS/ROCK/JAZZ/DANCE/VOICE/CUSTOM SOUND
再生 再生ファイル形式 ※3
MP3: 32kbps~320 kbps(CBR/VBR)
WMA: 32kbps~320 kbps(CBR)、32kbps~355 kbps(VBR)/WAV
ID3タグ/WMAタグ ID3タグVer.2.2、2.3、2.4/●
録音 ※4 録音ファイル形式
WMA:64kbps、96kbps、128kbps(44.1kHz)
WAV:16bit(44.1kHz、48kHz)
マイクモード モノラルマイク録音、ステレオ2マイク録音、ステレオ3マイク録音
REC EQモード Voice/Vocal/Music/Noise Cut/Low Cut1/Low Cut2
表示言語 日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、オランダ語、スペイン語
インターフェース USB2.0/1.1、ヘッドフォン端子(Ø3.5mm)、
外部マイク(STEREO/MONO)入力端子、ライン入力端子、
ライン出力端子、ACアダプター端子、SDカードスロット(SDHC対応)
USBストレージクラス
スリープタイマー、アラームタイマー
電源 電池タイプ 内蔵リチウムイオン充電池
充電時間(約) ※5 3時間(ACアダプター充電)、3.5時間(USB充電) ※6
電池持続時間 ※7 連続再生
時間
(約)
MP3
(128kbps)
19時間
WMA
(128kbps)
19時間
WAV
(44.1kHz)
19時間
録音時間
(約)
WMA
(128kbps)
12.5時間(内蔵マイク/内蔵メモリー使用時)
WAV
(44.1kHz)
12.5時間(内蔵マイク/内蔵メモリー使用時)
液晶ディスプレイ 1.5インチ モノクロ液晶ディスプレイ
外形寸法(幅×高さ×奥行き) 52.7mm×100mm×18mm(約)
質量 95g(約)
付属品 ACアダプター/USBケーブル/取扱説明書/電源コード/ヘッドホン
必要なシステム構成
OS:Microsoft® Windows®Vista Ultimate/Vista Business/
Vista Home Premium/Vista Home Basic/XP Professional/XP Home Editionがプリインストールされたパソコン
USB1.1/2.0規格に準拠したUSBポート(USB2.0を推奨)
※1 1GBを10億バイトで計算した場合の数値。フォーマット後の実際の容量はこれより小さくなります。あらかじめメモリーの一部をデータ管理領域として使用しているため、ユーザー使用可能領域は表記の容量より少なくなります。また、デモコンテンツがプリインストールされているため、空き容量はより少なくなります。
※2 128kbpsのMP3/WMA形式で1曲4分の場合の目安です。
※3 VBR(可変ビットレート)のオーディオデータは、再生ファイル形式に対応するビットレートの範囲外になる場合があり、再生できないことがあります。
※4 連続録音時には2時間毎にファイルが分割されます。
※5 空の状態からバッテリーを完全に充電する場合の目安です。
※6 充電時間は、パソコンの使用環境により変動します。パソコン本体のUSB電源供給機能の性能によるためパソコンの種類により充電できない場合や充電が完了しない場合があります。
※7 内蔵メモリーの再生、および、内蔵メモリーへの録音時。ビットレートや使用環境、操作環境、バッテリー状態によって異なります。また、連続再生時間はSupremeオフ時の目安です。
ケンウッドは、「Mobile & Home Multimedia System」の分野で、カーエレクトロニクス、コミュニケーションズ、ホームエレクトロニクスの3事業を展開しています。そして、国内11社、海外25社の関連会社とともに、「新鮮な驚きや感動で人々に幸せな気持ちを創ろう。」というビジョンの実現をめざします。

報道・出版窓口:株式会社ケンウッド CR統括部 広報・IR室 金津
TEL:042-646-6724 FAX:042-646-1440 E-mail:pr.qa@kenwood.co.jp

製品ポジやカタログのお問い合わせ窓口:株式会社ケンウッド ブランド戦略統括部 宣伝室
TEL:042-646-6733 FAX:042-646-6729

一般顧客窓口:ケンウッドカスタマーサポートセンター
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