2008年5月30日
ニュースリリース
台湾における著作権侵害に対する著作権侵害裁判で第一審勝訴判決
 株式会社ケンウッド(社長:塩畑 一男、本社:東京都八王子市)は、台湾の捷電実業有限公司(以下「捷電実業社」)を相手取り、台湾板橋地方法院に提訴していた無線機器のアートワーク著作権侵害(プリント基板のコピー)に対する訴訟において、第一審勝訴の判決が下されましたのでお知らせいたします。

 2004年9月、当社は、捷電実業社が輸入販売を行っていた中国の深圳市好易通科技有限公司(以下「好易通社」)製の無線機器「TC-268S/368S」が、当社製無線機器「TK-2107/3107」で使用している4層プリント基板を模倣した著作権侵害に当たる製品と判断し、同製品の販売中止と賠償金20万新台湾ドルと利息(日本円にして約79万円)の支払いを求める訴状を台湾板橋地方法院簡易法廷に提出しました。

その後、本件は台湾板橋地方法院簡易法廷から台湾板橋地方法院に移送され、専門家による鑑定などを経て2008年2月の第一審判決において捷電実業社および代表者に対し、裁判の対象となった好易通社製無線トランシーバーを頒布する行為の禁止と、罰金として20万新台湾ドル超の支払いを命じる判決が下され、当社の全面勝訴となりました。
台湾の裁判所が好易通社製の「TC-268S/368S」に使用しているプリント基板は、当社無線機器「TK-2107/3107」のプリント基板をコピーしたものと認めたことで、台湾国内はもちろん世界中で同様に模倣品を製造・販売する企業に対し大きな抑制となります。当社は今後も世界中で流通している模倣品が撲滅できるよう全力を尽くす所存です。

 当社は、これまでにも当社製品の贋物業者や模倣業者に対しては、摘発や訴訟などを通じ、厳正なる姿勢で臨んできましたが、今後も消費者の保護と当社の権益を守ることを基本姿勢に、これら違法業者や模倣業者に対して、より一層強力に知的財産権などの侵害排除に向けた取り組みを全世界で推し進めてまいります。
ケンウッドは、「Mobile & Home Multimedia System」の分野で、カーエレクトロニクス、コミュニケーションズ、ホームエレクトロニクスの3事業を展開しています。そして、国内11社、海外25社の関連会社とともに、「新鮮な驚きや感動で人々に幸せな気持ちを創ろう。」というビジョンの実現をめざします。
本件に関するお問い合わせ
株式会社ケンウッド CR統括部 広報・IR室 金津
TEL:042-646-6724 FAX:042-646-1440 E-mail:pr.qa@kenwood.co.jp