TS-590S/D/V
ファームウェア アップデート手順
最終更新日 2020年3月12日
TS-590S/D/Vのプログラムは、フラッシュメモリに格納されています。プログラムのバージョンアップがおこなわれた場合、無線機の外部から最新のプログラムにアップデートすることができます。
なお実際のアップデート作業におきましては、以下に記載されております必要環境、手順、その他の注意事項、内容を十分ご理解頂いた上でおこなって頂きますようお願いいたします。
 
1.  アップデートに必要なもの
 
1) パーソナルコンピューター(PC)
IBM PC/AT互換機で、Windows 8.1,又はWindows 10のオペレーティングシステムが動作するもの。
  なお、Microsoft Corporationのダウンロードセンターから入手可能な".NET Framework 3.5"(.NET 2.0および3.0を含む)がPCにインストールされている必要があります。
   
2) ファームウェア アップデートプログラム
  ダウンロードした圧縮ファイル"TS590_VXXXJ.zip"(XXXはバージョン番号をあらわす3桁の数字です。)
   
3) 接続ケーブル
市販のUSBケーブル(無線機側がBタイプのもの)またはRS-232Cケーブル(ストレートタイプで無線機側がD-SUB 9ピン メスのもの)。
注:
USBケーブルを使用して無線機とPCとを接続する場合は、直接接続してください。USBハブを介して接続すると、本ソフトウェアが正常に動作しないことがあります。
USBケーブルで接続してファームウェアをアップデートする場合は、あらかじめ仮想COMポートドライバーをダウンロードし、インストールしてください。
ファームウェア アップデート手順の中には、フルリセットが含まれます。フルリセットにより、記憶したメモリー、設定データが消去されます。「ラジオコントロールプログラム:ARCP-590」を使用して、ファームウェア アップデートの前にメモリー、設定データをバックアップされることをおすすめします。
 
2.  ファームウェア アップデートプログラムのインストール
 
1) ダウンロードした圧縮ファイル"TS-590_VXXXJ.zip"を右クリックし、「すべて展開」を選びます。表示されるウィザードしたがって展開してください。展開により生成されたフォルダー"TS-590_VXXXJ"の中に、自動的にインストールされます。
   
2) 生成されたフォルダーの中には、"TS-590_VXXX_j.exe","TS-590_j.chm"という名前のファイルが保存されています。
 
3.  ファームウェア アップデート作業
 
1) 無線機から電源ケーブルを抜きます。
   
2) 以下のように、無線機とPCとをUSBケーブル、またはRS-232Cケーブルで接続します。
 
   
3) 上記1)で抜いた電源ケーブルを、ふたたび無線機に接続します。
   
4) 生成されたフォルダー"TS-590_VXXXJ"の中にある"TS-590_VXXX_j.exe" をダブルクリックし、プログラムを実行します。
   
5) アップデートに使用するパーソナルコンピューターのCOMポートを選択します。
 
注: 無線機とPCとをUSBケーブルで接続している場合、仮想COMポートとして割り当てられるCOMポート番号は、無線機にDC電源が供給されていないと選択肢にあらわれません。必ず無線機にDC電源が供給された状態でCOMポートを選択してください。
 
   
6) アップデート時の通信速度(bps)を選択します。
  115200/57600/38400/19200(bps)の中から選択してください.。通常は初期状態の115200(bps)を選択します。
 
注: PCによっては、115200bpsや57600bpsの通信速度では安定した高速通信がおこなえない場合があります。
その他の項目の設定や操作手順が正常にもかかわらず、通信エラーが発生する場合は、19200bpsなどの低速な通信速度に切替えて下さい。
   
7) [アップデート]ボタンをクリックします。
  アップデートに必要な準備手順を説明したダイアログボックスが開きます。
 
   
8) 無線機の電源がONのときは、一旦OFFします。
  前面パネルの[M.IN]キーを押しながら無線機の電源をONし、無線機をファームウェアプログラミングモードにします。
無線機前面パネルのLCDディスプレイ上に、現在のファームウェアのバージョンが表示され、その右側には「PROGRAM」と表示されます。
   
9) 無線機側の準備が完了したら、[OK]をクリックします。
  現在のファームウェアのバージョンと、これからアップデートするファームウェアのバージョンを確認するためのダイアログボックスが開きます。
 
   
10) ファームウェアのバージョンを確認後、[OK]ボタンをクリックします。
 
  ファームウェアのアップデートが、自動的に実行されます。
アップデート中は、無線機前面パネルのLCDディスプレイ上で、ファームウェアバージョンの数字が「- . - - 」に変わり、「PROGRAM」の表示と共に、送受信LED(オレンジ色)が点滅します。下側のメーターの目盛りも同時に変化します。
 
 
  アップデートが正常に終了すると、以下のメッセージが表示されます。
 
  このメッセージが表示されれば、操作パネル内部のプログラムは正常にアップデートされています。
無線機前面パネルの表示上には、新しいファームウェアのバージョンが表示され、その右側には「PROG OK」と表示されます。
 
   
11) [OK]をクリックすると、以下のダイアログボックスが開きます。
 
  ダイアログボックスを閉じるには、[OK]をクリックします。
   
 
注: アップデート中に、キーボードやマウスの操作はおこなわないでください。
(通信エラーの原因となることがあります)
  何らかの理由(ケーブルの接触不良や突然の電源断など)でアップデートが中断した場合は、再度上記のアップデート作業をおこなってください。
 
4.  ファームウェア アップデート作業の終了
 
1) 無線機の電源をOFFします。
2) 無線機の背面から、USBケーブル、またはRS-232Cケーブルを外します。
3) 前面パネルの[A/B]キーを押しながら無線機の電源をONし、フルリセットを実行します。
(ファームウェアを Ver.1.XXから、Ver.2.XXにアップデートした場合、無線機は自動的にフルリセットされます。)
 
5.  ファームウェア アップデートプログラムのアンインストール
  圧縮ファイルの展開で生成された"TS-590_VXXXJ"という名前のフォルダーを、中身のファイルごと削除します。
  このアップデートプログラムは、レジストリおよびシステムフォルダーへの書き込みをおこないません。そのため、ファイルを削除するだけでアンインストールできます。
 
以上で完了です。ありがとうございました。
 
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