TS-590シリーズ取り扱い説明書

高いパフォーマンスを誇る受信性能。驚愕のダイナミックレンジ特性。

強力な500Hz/2.7kHz ルーフィングフィルターを採用

21MHz以下の主要アマチュアバンド受信時に、第一IF周波数11.374MHzのダウンコンバージョン方式*を採用。Mixer直後の1stルーフィングフィルター(BW6kHz)でNBの近接特性を向上させ、さらに受信近接特性を決定するPost Amp後の2nd ルーフィングフィルターにはBW500Hzと2.7kHzの6ポールMCFを標準装備。アップコンバージョン方式の従来機では成しえなかった優れた近接ダイナミックレンジ特性を実現しました。妨害波が受信周波数に近づいても、ほぼフラットなダイナミックレンジ特性を維持。近接の強力な妨害信号が問題となるような受信状況においても、クリアに信号をキャッチできます。

*1.8/3 .5/7/14/21MHz帯のアマチュアバンドで、CW/FSK/SSBモード受信時、最終通過帯域幅が2 .7kHz以下のときに自動的に選択されます。

DDSによる優れたC/N特性 近接不要信号によるノイズ発生が大幅に減少

第一局発は、従来のPLL/VCO方式ではなく、DDS(ダイレクト・デジタル・シンセサイザー)の出力を直接ミキサーに供給。ダウンコンバージョン時には発振周波数がアップコンバージョン方式よりも低くなるため、さらにC/N特性に優れた出力となり、良好なレシプロカルミキシング特性を獲得しています。

レシプロカルミキシング

受信周波数から離れた周波数にシグナルジェネレーターの出力を与え、その出力レベルを可変し、妨害(ノイズ)として検出できるレベルを測定します。この数値が高いほど近接不要信号によるノイズの発生が少なく、静かな受信が可能になります。